⎯⎯⎯⎯⎯ ちろです。
ミラーレスの販促応援記事第2弾です。
赤ちゃんの成長をキレイに残す為、いわゆるミラーレス一眼レフカメラの購入を検討されてるパパママさん向けです。

たぶん購入検討されてる方全員がぶち当たる悩みが、結局どれを買えばいいのかよくわからん!って所ではないでしょうか。メーカー、機種&値段帯、用途があまりに多用性に富むためこのようになってしまうのだと思います。
同様の悩みを抱え、全有力メーカー&レンズを検討し、実機の感触も家電屋に足しげく通い確認し、実はカメラ系の技術者でもあるちろが出した答えを紹介させて頂きます。
Contents
結論
私の出した結論は以下です。この3つの候補からご購入を検討下さい。個人的オススメは候補Aです。
候補A
カメラ本体:Canon / EOS Kiss M、レンズ:Canon / EF-M32mm F1.4 STM
候補B
カメラ本体:Canon / EOS M6 ※Mark I、レンズ:Canon / EF-M32mm F1.4 STM
候補C
カメラ本体:Sony / α6000、レンズ:SIGMA / 30mm F1.4 DC DN (Sony用) ※Mark I
各候補の選定要素の比較表です。追って解説します。

10の選定理由 その① – 被写体に寄れる

第1の選定理由として、購入するカメラレンズが被写体(お子さん)にどの程度寄れるのかが重要になってきます。実生活で甥や姪、飼っている犬を頻繁に撮っている感覚としては、はじめてのレンズは30cm前後までは寄れるモノを選んでおくことをオススメします。アップの写真が撮れないためです。50cm前後までしか寄れないレンズも多く存在し(もちろん良い画は出してくれるものが多いです)、それらを購入すると人によっては後悔する可能性ありです。実際にレビューサイトでも被写体に寄れないストレスから手放しました、という口コミを多数みかけます。
10の選定理由 その② – ある程度ボケる
せっかく買うなら、一眼レフでよくあるようなボケた写真を撮ってみたいですよね~。本選定理由に合致しようとすると、下記①~③を考慮し、カメラ本体とレンズを選ばねばなりません。
(i):センサーサイズがなるべく大きいカメラ本体を選ぶ
(ii):F#(エフナンバー)がなるべく小さいレンズを選ぶ
(iii):焦点距離がなるべく長いレンズを選ぶ
そしてここで困るのが、じゃあ上記(i)~(iii)の条件を100点満点で満たすカメラ本体とレンズを選べばいいじゃんっていうと、そうではないのです。
センサーサイズの大きいカメラ本体(フルサイズってやつです)を選んでしまうと、選定理由③”重量”、選定理由⑤”コスト”の条件を大きくオーバーしてしまいます。はじめてミラーレスを買われる方には、(i)はAPS-Cという③・⑤のバランスに優れたセンサーサイズをオススメします。
また(ii)のF#(エフナンバー)がなるべく小さいレンズというのは一般的に高価なレンズになる傾向があります。F#が小さいと明るくてボケやすい写真を撮れる反面、レンズのスペックを満足させる為にレンズ部品の加工精度や位置精度が上がってしまうためです。さらにトラップなのは前述のフルサイズのF#が小さいレンズは、APS-CのF#が小さいレンズより③・⑤が大きい傾向にあります。
さらに(iii)の焦点距離が長いレンズ(いわゆる望遠レンズというやつ)は、ボケやすい反面、選定理由①”ある程度被写体に依れる”の条件から外れていく傾向があります。ある程度遠くのモノをキレイに映す為のレンズである為、反面近くのモノにピントを合わせるのがニガテというカラクリです。
(i)APS-Cセンサーサイズで、上記(ii)(iii)の条件を程よく満たし、なおかつ後述の選定理由も程よく満たせるレンズが冒頭の結論に述べたレンズというわけです。
10の選定理由 その③ – 重くない

選定理由③です。10の中でもかなり重要な要素と思っています。
なぜなら、
重いカメラって確実にお出かけに持っていかなくなるのですよ。。
せっかく10万円前後もお金を出して購入するので、たくさん使わなければ超大損です。そこで精神的な障壁となるのが、カメラ本体+レンズの総重量です。総重量は500g~、いっても700g、800gくらいまでの軽量に留めることを推奨します。子どもとお出かけして写真を撮るとしたら、当然パパさんママさんだってずっとお出かけしてるわけで。その間カメラを首からぶらさげるないしバッグに収納しているわけです。仮に1000g、ひいては1500gの総重量を選んでしまったとしたらそれって1Lの牛乳パック、1.5Lのペットボトルをお出かけ中ずっと持ってなければならないわけです。想像してみてください。耐えられますか?
子供についてちょっと小走りしようものなら、首からぶら下げているこの重量物体が胸骨にガツガツ当たるわけなのです。悪いことはいいませんから、総重量は軽いモノを選んでください。
10の選定理由 その④ – 室内でシャッタースピードが稼げる

もしこの行まで本記事を読んで頂いた方がおられましたなら、大変光栄なことでございます。そして貴方がある程度カメラ知識を有された方であれば、冒頭の私のオススメする結論はかなり傾倒的だと感じたのでなないでしょうか。もっと高コストパフォーマンスな選択肢あるだろ!っていう。。仮にそうであればこの10の選定理由その④を読んで頂けるとご納得頂けるかと思います。
赤ちゃんや子供との日常生活において、写真を撮るシーンはお天道様の下とは限りません。とんでもなくブルジョワな家庭でなければ、寧ろ室内でのシャッターチャンスの方が多いのではないでしょうか?
太陽光下と異なり、室内光環境下での光の量(照度といいます)はケタが1ケタ、状況により2ケタも異なります。要は暗いんです。暗いと何が起きるかといいますと、被写体がブレやすいんです。室内で動きまわるモノ、例えばペットとかをスマホで撮影したことがある方はお判りかもしれません。で、同様に子供ってとても活発に動くのですよ。
ブレない為にはどうしたら良いか。カメラのシャッターを早く切ればよいのです、シャッタースピードというやつです。実経験的に激しく動き回る被写体をブレずに撮ろうとすると、1/200秒~1/320秒くらいの早さでシャッターを切る必要があります。
ただし早く切ってもキレイな画を出す為には下記が必要になってきます
(i) カメラのセンサーになるべく多量の光を取り込むこと
(ii) カメラのセンサーの感度スペックが高いこと
(i)は理由②で説明した、”F#(エフナンバー)がなるべく小さいレンズを選ぶ” ということが解決方法になります。F#が小さい程、光の少ない環境でもそこからかき集めてセンサーに光を入れてくれる為、早くシャッターを切れるわけです。
また(ii)は②で説明した、”センサーサイズがなるべく大きいカメラ本体を選ぶ”ということが解決方法になります。フルサイズのセンサーは少量の光でもセンサーの感度が高い為、ノイズの少ないキレイな画を出してくれる反面、コストと重量の観点で課題があります。よって冒頭オススメしたよう、センサーはAPS-Cと控えめにしておいて、F#が1.4と非常に小さいAPS-C用レンズを選択するというのが高コストパフォーマンスな選択になります。
10の選定理由 その⑤ – 安い
これまでさんざん説明してきたよう、カメラというのは油断するとどんどん高いモノを買わされる世界です。最低限の赤ちゃんグッズを一通りそろえるだけでも結構なお金がかかるので、用途も踏まえてなるべく安い・コスパが高いカメラを選びたいですよね。赤ちゃんグッズってなんでこんな高いんでしょ。
選定理由でつらつら述べているよう、赤ちゃんや子供をストレスなくキレイに撮る用途で検討すると、だいたい10万円前後でおさまる結果となりました。

また、やや後ろ向きな検討ですが、最悪やっぱり手放そうと思ったときの下取り価格も表にまとめました。
・候補Aは購入時は一番高いけど下取り価格も一番高くて差額(傷)は▲¥48,605、と一番浅い
・候補Cは購入時は一番安いけど下取り価格も一番安くて差額(傷)は▲¥54,045、と一番深い
という面白い結果になりました。使わなくなってしまって売るリスクも考慮すると、Aを選択しておくのが良いかもしれません。Aが買値も売値も高い理由はやはり人気のモデルだからでしょう。B、Cはやや古めのモデルとなっている為安いのですが、それでもAに遜色ない高コストパフォーマンスだと思います。
10の選定理由 その⑥ – 電源Off⇒Onの起動スピードの早さ

シャッターチャンスというのはいつも突然やって来て、瞬く間に去っていきます。ご経験ありませんか。
「あっ、そのポーズかわいい笑!」
って思ってから写真を撮るまでには、
カメラを取り出す⇒電源Off⇒電源On⇒フォーカスボタン押してピントを合わせる⇒シャッターを切る、
といくつものステップを踏まねばなりません。この電源Off⇒電源Onの時間って各社各機種でけっこうに差がありまして、かな~りゆっくりでストレスフルな機体も結構に存在します(特にコンデジやエントリーモデルのミラーレスに多い)。2~3秒もかかってたらシャッターチャンス終わっちゃう。。
またこの起動スピードの早さはカタログにも載っていない為、実機を触ってみるしかありません。家電屋で絞った3つの候補機種、3つ以外の候補機種を十数種触りましたが、この3つの候補機種は及第点以上でした。候補CのSony α6000(というかα6000シリーズ)は候補A・BのCanon EOS Kiss Mよりはやや遅い感触です。
※ほぼ全てのカメラにはスタンバイモードという、電源仮Off⇒電源即Onできる機能もありますが、裏で電池を喰うので私はあまり好まず、評価ポイントからは除外しております。
10の選定理由 その⑦ – 電源起動ボタンのアクセス

これも地味に重要です。
カメラによってはシャッターボタンがカメラの右に、電源起動ボタンがカメラの左側についている機種もあります。これは両手でカメラを操作することが前提となっているデザインなのですが、片手がふさがってしまっている状態ではカメラを撮れないことを意味します。少なからずのシャッターチャンスを逃してしまうことになります。
さらに電源起動ボタンのデザインも評価ポイントに挙げています。電源起動したいと思ったときに人指し指が起動レバーにうまく引っかからないことがあります。多分付け爪されている方ならなおさら。3つの候補機種は及第点以上となっています。個人的にはCanonくらい起動レバーを大きくしてさわり易くしてほしいところ。私はCanon Kiss Mを所有しており、実はα6000(シリーズ)と最後まで迷ったのですが、決定打としてこの起動レバーの触り易さの優劣でCanonに決めた節があります。

10の選定理由 その⑧ – AF(オートフォーカス)のスピード

AF(オートフォーカス)のスピードというのは、その④で示したシャッタースピードを速く切れるということとは別問題になってきます。理由その④で示したセンサー感度とレンズの明るさをいくら良くしても、AFのスピードが遅いとシャッターをそもそも切れません(ピントが合っていないので)から、シャッターチャンスを逃してしまうことになります。AFのスピードも電源Off⇒Onの起動スピード同様、カタログには載ってこないので家電屋などで実機を触らせてもらって確かめるしかありません。
10の選定理由 その⑨ – 電子ファインダーの有無

選定理由には上げましたが、少し個人の趣味の世界に入ってきます。
カメラっていうと上記画像や、ちびまる子ちゃんのたまちゃんパパのように、ファインダーを覗いて写真を撮る人を想像される方もおられると思います。ミラーレスは以前の記事↓で光学ファインダーを取っ払って代わりに電子ファインダ―という液晶画面がついてるんですよと説明しました。世の中には候補Bのように、電子ファインダーも取っ払ったカメラも存在します。代わりにカメラ背面の液晶画面で画を確認する感じです。スマホの画像撮る感覚に近いです。
個人的には電子ファインダーは無くても全然支障がないと感じております。よって候補Bもじゅうぶんに検討価値はあると思います。
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10の選定理由 その⑩ – 各社の色味の味付け

最後の評価基準もだいぶ趣味の世界に入ってきます。
色味というのはカメラメーカー(+レンズメーカー)各社で味付けの思想が異なり、類似のスペックのカメラで同じものを撮っても雰囲気がだいぶ異なります。それくらい色って写真にとって重要な要素だってことですね。
デジタルカメラで撮影した画像は、後でソフトウェアによって色をある程度いじることができます。ただ私のように基本未加工で写真を楽しむ(撮って出しといいます)ユーザーにとっては、生の画像で自分の好みな雰囲気の色味を出して欲しいと思うものです。また、厳密なことをいうとカメラのトータルの設計で何系の色の発色が得意かというのは決まっちゃっている為、ソフトウェアによる色味のいじくりにも限界はあります。
今回は特に赤ちゃんや子供の写真を撮るので、人肌の色見が写真の印象に大きく寄与してきます。
冒頭で紹介したオススメカメラのメーカー、Canon、SONYの写真がどんな雰囲気の色を出してくれるか参考までにサンプルリンクを載せておきます。
Canonっぽい色サンプル

Canon 公式サイト EOS M KISS GALLERYより (https://cweb.canon.jp/eos/special/kisssp/kissm-feature/gallery/)
SONYっぽい色サンプル

SONY公式サイト α6000 スペシャルギャラリー (https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-6000/photogallery.html)
人肌の発色でいうと、Canonはピンク~赤~オレンジの発色に富んでおり、あったかそうな人肌って感じの絵を出してくれます。対して、SONYの肌はややひんやりした印象の肌色、(赤)~オレンジ~黄色~(緑)のあたりの色味に富んでいるな、という印象です。
カメラ側の設定でもある程度SONYの機体をなんちゃってCanonっぽい色にできますし、その逆も出来ます。ただ、厳密に合わせることは不可能です。そもそも写ってないものはどういじくっても写らないため。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
もしこの記事を見て購入を決意されたのであればさいわいです。
お子様の写真をたくさん撮ってあげてくださいませ。
以上です。